散らかっているという認識すらなかったあの頃 1
二十代の頃は、仕事を一生懸命しながら、自由な時間には目一杯好きなことをして過ごしていました。
一人暮らしだったので1Rの部屋は自分の城。ファッションやメイクにもとっても夢中だったので、部屋の中は(すごく)良く言えば「好きなものに囲まれた夢いっぱいの部屋」であり、悪く言えば「ゴミ屋敷」でした。
ファッション雑誌、百均で買ったマニキュア、つけまつげ、グロス、ヘアカーラー、ヘアアイロン、ピアス、指輪、などが机(兼ドレッサー)に無造作に置かれ。
クローゼットからはピンクのトレンチコート(⁉︎)、ヒラヒラのシフォンスカート、黒いミニスカート、何種類ものVネックのブラウス、ファストブランドでなぜか色違いで買ったバッグなど、無数に買い散らかしたモノがはみ出して扉が閉まらない状態でした。
部屋に遊びにくる友人たちに、
「あ、なんだかちょっとくしゃみ出るかも、ごめん風邪気味で」とか
「すっごいモノが色々あるね!」とか
「机の上にたくさんメイク道具。研究熱心だね。てか、これだけあって崩れないのがすごい」
とか遠回しに「片付けないの…?」と(今思えば)言われていたのですが、とても能天気だったために特に何も感じずにいました。
今ならわかります。
「あ、なんだかちょっとくしゃみ出るかも」→ハウスダストすごいんですけど
「すっごいモノが色々あるね!」→いい加減片付けなよ
「机の上にたくさんメイク道具。研究熱心だね。てか、これだけあって崩れないのがすごい」→メイク道具はぐちゃぐちゃになるのわかってんだからさー。アイテム絞ろうよ。
ありがとう、友達たちよ。そしてごめんね、やんわり注意してくれてたのに。何も気づかなかった。私が気づくの七年後です!
その頃は、食生活もめちゃくちゃでした。
朝はスタバでラテ。
昼は職場の近所の中華屋さんの激安お弁当(脂こってり)。
夕は納豆ご飯。
若かったので平気だと思っていました。
体重だけには気を配っていたので、体重も増えなかったし安心しきってました。
でも、胆石になりました。胆のうを切りました。
手術をした入院で出された病院食をみて、
「ああ、こういうのがきちんとした食事っていうんだなあ」
と妙に感心したことを覚えています。
退院した後に、家でもちゃんとご飯作らなきゃなーなんて思って調味料を確かめたら、醤油とか味噌とか、基本的な調味料が家に存在しなかったことに気づきました。
大学時代から一人暮らしを始めて約10年。
最初はお母さんと同じものを作ろうとか自炊頑張っていたはずなのに、時を経て忙しさにかまけて、いや、忙しさなんて言い訳で、ただただ自堕落に自堕落を重ね、こんな状態になっていたんです。
続きます