ユニクロを着た一匹狼ママ
昔からの友達で、今も気が合う仲良しの子がいます。
ズケズケと言いたいことを言う、あけすけな性格な子で、その子とは割と馬が合うので、時々お茶をします。
ズケズケとものを言う性格は仕事でも変わらないようで、会社では要所要所で敵を作りながらも、バリバリ仕事をしている模様。正直、彼女が上司だったらなんかヤダなー、仕事相手としてはやりにくそうな相手だなーと思います。(上司じゃなくてよかった)
そんな彼女、子育てに専念しているわたしに興味津々です。
「毎日、何やってるの?」
と、専業主婦全員を敵にまわすような発言をします。あまり悪気はありません。
「ママ友とかいるの?」
「基本的に一匹狼だよ。この前、マンション内で、ママさん集会が行われていたの。私には、なんの連絡もなかったよ」
「でもさあ、ぼっちて辛くない?」
なんだか心配してくれます。
「平気だよ。ていうか、ぼっちじゃないよ。一匹狼だよ」
私は丁寧に訂正します。
「でもさあ、ポツンとしている姿がキマるのって、全身コムデギャルソンとかに身を包んだ黒髪おかっぱ頭のモード系ママさんとかじゃないと、成立しないんじゃない?その辺の奴らとは違うのよ!ていうオーラが基本でしょ?そうじゃないと説得力がないというか」
「はあ」
コムデギャルソン?黒髪おかっぱ?ブルゾンさん?
何を言っているのかよくわかりません。
「つまり、全身ユニクロでキメた、特になんの特徴のないママが一人でポツンとしていても、それは『一匹狼』じゃなくて、『ぼっち』だと周囲は認識するんじゃない?」
!!!!!!
なんて失礼な!!!!
私にも!!
ユニクロにも!!
彼女の言ったことは失礼千万ではあるものの、自分に対するイメージというのは、確かに自分が声高にアピールするものでもなければ自分で決めるものではなく、あくまで相手に委ねるものです。
この前読んだ本で面白いものがありました。
湯山玲子さんが書いた「四十路越え」という本です。
40代以降のセルフイメージのブランディングについてとても興味深い内容が記されていました。(感想は長くなりそうなので、詳しくは、また記事にしたいです)
「セルフイメージのブランディング」て、普段家で主婦をしている私にはなかなか真剣に取り組む機会が少ないものです。
おそらく、会社で働く彼女は、研修やらなんやらでそういう戦略的なアクションについて勉強する機会が多いのでしょう。そういう感覚の中で指摘してくれた今回の「一匹狼問題」。
勉強になります。
誰とも会ったりゆっくり話したりする機会が減っている今、ともすると自分の考えだけで一人芝居な感じになっていることが多いので、客観的にだったり、自分では考えつかないことを指摘してくれるのはありがたいです。
この問題は興味深く、もっと深く考えたいのですが、そんなことゆっくり考えているヒマがないのも実情。
セルフイメージ云々とかより、とりあえず次の夕飯のおかずとか離乳食とかで頭がいっぱいですし。
とりあえず、心の片隅に置いておこうと思います。