料理はぜんぶ目分量

タイトルの通りですが、まあ一番は、面倒くさいからです。

計量スプーンを昔は持ってたもののいつのまにか失くし、その頃からずっと目分量。(注:味見は一応します)

 

凝った料理を作らないからかもしれませんが、今のところ困ったことはないです。

 

それともう一つ、目分量でいいと思ったきっかけが、料理教室でした。

 

独身時代に、何を思ったのか料理教室に通っていたことがありました。

 

職場からアクセスの良かった東京會舘のクッキングスクールに通ったのですが、通っている人は優雅なマダムばかりで、わたしはかなり場違いな感じで、すぐに失敗したと思ったものの、授業料も納めてしまった後だったのでそのまま通いました。

今はもうないようですが、和食の家庭料理のコースみたいなのだったと思います。

 

家庭料理とか言いながら、海老やら鯛やら使うので実技的なものはほとんど参考にならん!て感じであったものの、

シェフの講義はとても面白く、魚がどこを回遊してどこへ辿り着いてどう引き揚げられ食卓に登るのか、魚の一生のロマンチシズムを感じられたり、器の話だったり、文学的な香りのある講義は非常に魅力的でした。

 

場違いである分、非日常を味わえ、優雅なマダムの話(多分、マダムたちも本気で料理を作る気は無く、おしゃべりを楽しみに来ているようだった)も別世界な感じで、そこに潜入したルポライターのような気分で毎回通っていました。

 

そんな料理教室で、今でも忘れられない、シェフの言葉。

「家庭を守る奥さんの料理の味はね、毎回、ぶれていて良いんです。というか、ぶれている方が良いんです。安心するんです」

 

え?とまだ独身だったわたしは思ったんですが、今はなんとなく分かる気がします。

 

その時の体調だったり気分だったり、その日の気温や湿度、そういうもので、料理の味は結構左右されると思うんですよね。

 

毎回きっちりと同じ味を提供するのではなく、毎回そういうことで左右される味というのが、安心する家庭の味ということなのかと今は解釈しています。

 

なんだかこう書くと、料理が適当なことを正当化するための、いかにも言い訳っぽい!ですね。

 

もう一つ言い訳させてもらうと、お菓子作りだけは、目分量ではしないです。

お菓子作りだけは、目分量でやると、本当に痛い目をみるので! 

 

 

 

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